床での正しい座り方

座り方はいろいろ。注意するところは椅子に座る場合と同じです。

こんにちは!

皆さん、台風は大丈夫でしたでしょうか。

温帯低気圧に変わったようですが、気温差もどんどん激しくなってきましたね。

 

今回は床での正しい座り方をご紹介します。

欧米では椅子の生活が主流ですが

日本では、椅子よりも床に座る時間の方が長いという人も多いと思います。

床に直接座る場合は、正座にあぐら、長座などの座り方がありますが

正しい姿勢として注意するところは椅子に座る場合と同じです。

 

①正座

正座は良い姿勢をとりやすい座り方で、科学的にも根拠があります。

体の重さの中心である重心を通る垂直の線が重心線と言われております。

これは体の重さの中心線です。

姿勢が悪いとこの重心線が前後にずれてしまいます。

そして体を支える面が基底面と言われております。

体は、この重心線が基底面の中心にあると体を安定して支えることができます。

 

正座の場合、重心線が基底面の中心に近いので、

正しい姿勢で体を安定させやすいと言われております。

その反面、椅子の場合は、安定しづらく体幹の筋肉が疲れやすいので

重心線を基底面の中心に徐々に近づけようとして

体の状態が前傾になってしまい、猫背になりやすくなります。

正座でも重心線のほうが後ろなので椅子と同様に前傾は起こりますが

ずれが小さいので正しい姿勢を保つのが椅子よりは容易です。

そのために、正座は背筋を伸ばしやすい座り方といってもよいでしょう。

 

正座の正しい姿勢としては

・上半身は立っている時と同様に軽く胸を張り、肩を引く

・下半身は腰が若干カーブを作るようにする

・耳、肩、骨盤が一直線になるようにする

コツとしては、座ってから一度胸を張り背筋を伸ばしたら、肩と胸の力を抜いてリラックスします。

力を抜いたら頭が上に引かれるような感覚を意識すると、背筋が綺麗に伸びます。

腰や胸に力みや違和感を感じる場合は、まだ力が入りすぎています。

伸ばしたあとは体の力を抜いて、背骨に頭を預ける感じが良いです。

 

正座は正しい姿勢を作りやすい反面、膝に負担が掛かったり、しびれたりします。

これに関しては正座椅子で解決できます。

お尻の下に敷いて使うクッションです。

ネットでも購入してますのでぜひ試してみてください。

個人的には叔母が趣味で牛乳パックを使って

手作りでこのようなクッションを作ってまして

たまにそのクッションを使って正座をすることがあるのですが、

膝にも負担がかからず、しびれにくいのでクッションはおススメです。

 

②あぐら

あぐらは良くないとよく言われますが、正しい姿勢を作れれば問題ないです。

正座と同様、基準は耳・肩・骨盤が一直線に並ぶのが理想です。

しかし、この座り方は足を体の前で組んでしまうため、

体の前方がお尻よりも高くなり体が後ろに傾きやすいので

骨盤が後傾し、背中が丸くなりやすいです。

逆に、足を体の近くで組むようにすることで、

後ろに傾きづらくなり、良い姿勢を保ちやすくなります。

 

正座では正座椅子を紹介しましたが

あぐらでは凛座というものがあるそうです。

形としては座椅子みたいですが、腰や背中をサポートしてくれて

自然と正しい姿勢を保ってくれます。

床だけでなく椅子でも使えるようです。

ぜひ、気になる方は試してみてください!

 

③長座

長座は骨盤を起こして座るのにはいい座り方の一つです。

ただ、座椅子があると骨盤が後ろに倒れにくいので必要ですが。

長座の場合は骨盤が左右に均等に力がかかるので左右のバランスも良いです。

座椅子がない場合は後ろに背中をつけれる壁があるとよいです。

 

④アヒル座り(トンビ座り)

女の子座りと言われている、骨盤が開くので悪い座り方と言われておりますが、

実は骨盤を後ろに倒れなければ良い座り方です。

武道でも割座といわれ、ヨガでも取り入れられているそうです。

股関節と足首の柔軟性を高めることができると言われております。

関節が硬いと股関節などに負担がかかりますが

柔らかい女性や子供には特に負担がかからないと言われております。

 

逆に悪い姿勢とはどういった座り方でしょうか。

①猫背

下向きの頭を支えるために首に負担がかかり

上半身の重さが腰にかかるので腰にも負担がかかります。

又、座りながら首を下向きにし続けると首にも負担がかかるだけでなく、

首の骨の頸椎が伸びた状態が継続されてストレートネックの原因にもなります。

 

②反り腰

胸を反らすと腰の骨の腰椎が重心より前に来てしまうので

腰に大きな負担がかかります。

背筋を伸ばした時に腰に力みを感じる場合は反りすぎです。

又、反り腰が続くと腰に負担がかかりすぎて、腰の筋肉が疲れてしまい

その反動で骨盤が後ろに倒れやすくなり

結果的に更に腰に負担がかかってしまいます。

 

③横座り

崩れた正座のかたちになるこの座り方は、バランスが片側によるので

一方の筋肉だけに力がかかり凝りの原因になります。

又、背骨が横に湾曲してしまうので背中や腰に負担がかかってしまいます。

 

ずっと同じ姿勢をとるのも筋肉が固まり良くないです。

正しい姿勢であっても、同じ体勢を続けることで体に良くないので

座り方のバリエーションとして合わせていくことが良いと思います。

 

ぜひ、正しい座り方を少しでも意識してみてくださいね!

 

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